賞与(ボーナス)の社会保険の計算ってどうやるの?
ボーナスの社会保険料の計算とはどのように行うのでしょうか。
給与と同じでいいと思っている方がいればそれは大きな間違いです。賞与通常給与とは違う金額の場合がほとんどだといえます。ですからその賞与の金額に応じて、社会保険料を計算する必要があるのです。
では基本的に釈迦保険料とは何が含まれているのでしょうか。
まず、健康保険料や介護保険料、そして厚生年金保険料がそれに含まれます。では具体的にそれぞれどのようにして計算しているのかをご説明していきます。
まず健康保険料と介護保険料、そして厚生年金保険料ですが、こちらは政府管掌のホームページから具体的な金額を知ることができます。ただし保険料は都道府県によって違うのでそこには注意が必要です。全国一律いくらという表現ではありません
では具体的な計算寳保をご説明します。まずボーナスの総支給額から1000円未満の端数を切り捨てた金額、これを標準賞与額と言います。給与計算をされたことがある方であれば、標準報酬月額というのを聞いたことがあるかもしれません。
それの賞与版だと思っていただいてまず間違いはありません。その芳醇賞与額に健康保険料と厚生年金保険料の料率をかけて計算するというのが一通りの流れです。ホームページから票を確認していただくと分かるのですが、表の一番上の部分にそれぞれ料率の記載があります。これが会社負担分と従業員負担分の合計になっていますので、会社と従業員は折半でこれを納めることになりますから、単純に2分の1にします。この従業員が負担する2分の1部分を賞与から控除することになります。
また、介護保険料は40歳以上65歳未満の方から徴収することになりますので、その年齢にも注意が必要です。ちなみに、40歳の誕生日の前日が属する月から介護保険が徴収されます。例えば4月4日生まれの方なら、その前日が4月3日、この日が属する日は4月となるので4月から徴収することになります。
この介護保険料には要注意です。引き忘れてしまっては後からお伺いや督促などがくる恐れがあります。もちろんその場合は企業に連絡が来ますから、周囲の印象を悪くしないためにも気を付ける必要があります。
ではここで具体的な金額を上げて計算してみましょう。 賞与金額が50万円、大阪府の保険料で年齢が50歳の方の場合。この型の場合、平成28年度のまず等級は30で厚生年金保険の標準報酬月額等級は26になります。この26はカッコ書きの部分です。この欄を横に見ていくと10.07%と11.65%の2つがあります。50歳の方は介護保険の対象であることから11.65%を適用します。この場合は58,250円が全額で折半であれば29,125円が負担分となります。
次に厚生年金保険料を見ていきます。一般の被保険者と坑内印・船員という2つに分かれています。今回は一般企業に勤めていることを前提とすると、一般の被保険者に該当し金額は89140円が全額、折半なので44570円がその金額となります。そして社会保険料にはこのほかに雇用保険料が該当します。
よく分けて考えられがちなのですがこれも社会保険料ですので計算が必要です。雇用保険料は毎月の給与計算と同じものになりますので、1000分の4をかけて計算します。この場合であれば50万円に1000分の4をかけるので2000円が雇用保険料となります。これで社旗保険料に必要なものがすべて計算できました。
社会保険料の額としては合計75875円を賞与より控除しなければいけないということになります。
実際に支給する際には、ここから源泉所得税額をマイナスするので、手取り額はもう少し減少することとなります。 このように、社会保険料は計算するといっても表から正しい金額の等級を選び、さらにその等級の中の金額を選ぶと位ものなので具体的に何か特別な計算をしなければ行けないといったものではありません。むしろ、正しい選択さえできれば何も問題はないといえます。計算もただ選んだ金額をボーナスの金額からマイナスしていくだけといった、いたって簡単な引き算のみです。構える必要もありませんし、経理に慣れていないといった方でも簡単に計算できます。
また、自分がもらったボーナスの手取り金額があっているか、給与明細を参考に計算することもできるでしょう。夏のボーナスでも冬のボーナスでも同じボーナスですからその計算は同じ方法をとります。一度計算してしまえば、慣れるまでに時間がかかったとしても、ある程度どの金額を選べばいいのか、どの金額を差し引きすればいいのかがわかってきますから、初めは焦らずに計算することが望ましいといえます。 ただし1点注意が必要です。
社会保険料率は毎年改定があります。ですから前年の資料を基に金額を選ぶと間違った金額になる場合があります。たまたま同じものもありますが、計算に際しては、最新のもので確認することをお勧めします。